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【知っておくべき】今後成長するIT技術4つ

今回は、今後成長していくIT技術4つ
(クラウド、AI、ブロックチェーン、IoT)をご紹介していきます。

上記4つの技術はIT市場の中で著しく成長しているため、
IT業界でない方でも最低限知っておくべき内容といっても
過言ではありません。

初心者の方のためにも、分かりやすく説明していきます。

クラウド

1つ目にご紹介するIT技術は、「クラウド」です。

IT業界でいう「クラウド」とは、
インターネット上で、コンピュータやソフトウェアの機能を利用することです。
クラウドは「クラウド・コンピューティング」と呼ばれることもあります。

クラウドの利用例をみていきましょう。

クラウドの利用例

データの保存場所
 作成したファイルをPCのディスク(Cドライブなど)に
 保存するのではなく、iCoudやGoogleドライブといった
 インターネット上のストレージ(保存場所)に保存する。

メールの利用
 メールプロバイダの契約をしてPCに入れたメールソフト
 (Outlookなど)でメールするのではなく、
 Yahoo!メールやGmailといったWebブラウザ上の
 メール機能を利用してメールする。

上記の例は一般家庭でよく見られる例です。

企業では、社内ネットワークに必要なサーバー(コンピューター)本体や
サーバーの機能を、(クラウドサービスを提供する企業にお金を払って)
インターネット上で運用することが増えてきています。
これも「クラウド」の利用にあてはまります。

コンピュータやソフトウェア購入やメンテナンスの負荷がなくなり、
より効率的な企業の経営が可能になることから、
今後クラウドを導入・利用の流れが加速していくでしょう。

ちなみに「クラウド」という言葉の由来は、「インターネット上」を、
「雲(cloud)の上」に見立てたことです。※諸説あり

そのため、クラウドはインターネット上で提供されるサービスを
意味する
ようになりました。

AI

2つ目にご紹介するIT技術は、「AI」です。

「AI(Artificial Intelligence)」とは、人工知能とも呼ばれ、
人間が持つ知識や技術を実現するコンピュータやプログラムのことです。

AIの例を見ていきましょう。

AIの例

●iPhoneに搭載されている「Siri(シリ)
●人の感情を認識するロボット「Pepper(ペッパー)
●お掃除ロボット「ルンバ
●車の自動運転機能
●インターネットの検索エンジン

上記のように、AIにあてはまるモノは多種多様です。

ひと昔前に流行ったLINEアカウントの女子高生「りんな」も、
チャットボットと呼ばれる種類のAIです。
チャットボット・・・自動で入力に応じた答えを返信するAI

「りんな」は、TwitterなどのSNS上で繰り広げられる会話データを収集し、
収集したデータをもとに、状況に応じた返信ができるAIとして作製されました。

「AI(人工知能)」という言葉は、「人間の知能や技術を人工的に実現する」
という広義的な意味(広い意味)を持ちます。

ブロックチェーン

3つ目にご紹介するIT技術は、「ブロックチェーン」です。

ブロックチェーンとは「分散型台帳技術」や、「分散型ネットワーク」とも
呼ばれ、管理者が存在しないネットワーク技術のことです。

ブロックチェーンという技術は少々複雑な内容であるため、
今回は簡単にご説明していきます。

ブロックチェーンは、
仮想通貨(暗号資産)である「ビットコイン」を成り立たせている技術として、
広く知られるようになりました。

ビットコインを例に簡単に説明していきます。

ビットコインの取引(価値)は、ブロックチェーンにより
次のように決定しています。

ブロックチェーンによるビットコインの取引

ブロックチェーンには、ネットワークが存在しています。
このネットワークはコンピューター(PCなど)を
所持している人(ユーザー)は誰でも参加することができます。

(ブロックチェーンのネットワークへの参加)


 

②ビットコインの取引(ビットコインを〇〇円で買い・売り)が発生すると、
その取引情報がネットワークに参加しているコンピューターすべてに
知らされます。

この時、ネットワークに参加している全てのコンピューターが
取引に同意することで、始めて取引が成立し、取引の記録は
各参加コンピューターすべて(個人がもつ台帳)にそれぞれ記録されます。

※参加コンピューターすべての同意がないかぎり取引は成立しません。

おおまかに、ビットコインの取引は「①」~「③」が繰り返されることで、
成り立っています。

ブロックチェーン最大の特徴は、「管理者(責任者)がいない」ことです。

国には政府、会社には社長といった(管理者)が存在する中央集権とは
真逆で、ブロックチェーンの概念にそういった管理者(責任者)存在しません。

ビットコインの取引情報が悪意のある人によって改ざんされることも
ありますが、 ③ で同じネットワークの全てのコンピュータが、取引の内容に
同意しない限りは取引は成立しません。

ブロックチェーンでは 常に、「互いに取引(記録)をみんなで監視しあっている」
状態のため、非常に安全で確実な取引を実行することができます。

ブロックチェーンは非中央集権のネットワーク(分散型ネットワーク)です。

IoT

4つ目にご紹介するIT技術は、「IoT(アイオーティー)」です。

IoTは「Internet of Things」の略であり、
パソコンといった一般的なコンピューター以外の、
「あらゆるモノをインターネットに接続する技術」のことです。

IoTの例を見ていきましょう。

IoTの例

●照明やエアコンのスイッチON/OFFをスマホで管理
 (モノの制御
●冷蔵庫や家の扉の開閉をセンサーでPCへ通知する
●ダムにセンサーを埋め込んで水位をPCへ通知する
 (モノの検知

IoTでいう「モノ」は物体だけを指す言葉ではありません。
例えば、「家にいるペットの移動」も、IoTで検知対象する
「モノ」として定義することができます。

IoTは、ありとあらゆる場所で、
ありとあらゆるモノをインターネットに
接続する技術を指します。

まとめ

今回は以下4つのIT技術をご紹介しました。
クラウド
AI
ブロックチェーン
IoT

特にクラウドはIT企業でなくても導入しやすく、
業務を効率化させることに長けているため、
今後も市場拡大していくことは間違いありません。

この記事を通して、少しでも基本的なIT技術を
知っていただければ幸いです。