今回は、名作漫画ドラゴンボールを交えて、「ベストプラクティス」の意味についてご説明します。
ベストプラクティスは、IT業界ではよく使われる言葉ですが、他の業界でもビジネスシーンで使われることがあるようです。
ベストプラクティスの意味
ベストプラクティスとは、「何かを達成するための、最善な方法」のことです。
ベストプラクティスは、ドラゴンボールでいうところの、「自爆するセルを界王星に瞬間移動」です。
引用:『ドラゴンボール』(DRAGON BALL)35巻より
「自爆するセルを界王星に瞬間移動」とは、セルが地球ごと道連れに自爆しようとしたところを、悟空がセルとともに界王星に瞬間移動して、地球を救った場面のことです。
引用:『ドラゴンボール』(DRAGON BALL)35巻より
セルの自爆による被害を最小限におさえて、地球を救った悟空の瞬間移動は、まさに「ベストプラクティス」と言えるでしょう。
ベストプラクティスとは、「何かを達成するための、最善な方法」のことです。
例として、「社外へ機密情報を含む添付ファイルをメールで送る場合のベストプラクティス(最善な方法)」を考えてみましょう。
次の①~③のメールを送る方法のうち、どれかが「ベストプラクティス」に該当します。(答えはすぐに解説します)
①添付ファイルをメールにそのまま添付して送る。
②添付ファイルに、ファイルを開くために必要なパスワードを設定して送る。設定したパスワードを別のメールに書いて送る。
③何もメールを送らない。
答えは「②添付ファイルに、ファイルを開くために必要なパスワードを設定して送る。設定したパスワードは別のメールに書いて送る。」です。
①~③について、順に解説していきます。
①添付ファイルをメールにそのまま添付して送る。
⇒ベストプラクティスではありません。
メールの宛先を間違えてしまった場合、機密情報が外部に漏れてしまうためです。
②添付ファイルに、ファイルを開くために必要なパスワードを設定して送る。設定したパスワードを別のメールに書いて送る。
⇒ベストプラクティスです。
メールの宛先を間違えてしまった場合でも、パスワードが設定されているため、送られた相手は添付ファイルを開くことができません。
パスワードを別メールで送る前までに宛先のミスに気付けば、機密情報の漏洩を防ぐことができます。
③何もメールを送らない。
⇒ベストプラクティスではありません。
情報漏洩の危険は無くなりますが、機密情報を含む添付ファイルを送るという目的が達成されないためです。
ちなみに、添付ファイルにパスワードを設定するときは、ファイル圧縮ソフトで圧縮してからパスワードを設定するのが一般的です。
このようなメール送信だけでなく、コンピュータの設定や、社内のセキュリティ体制など、様々な場面で「ベストプラクティス(最善な方法)」という言葉が使われます。
まとめ
ベストプラクティスとは、「何かを達成するための、最善な方法」のことです。
コンピュータの設定や、社内のセキュリティ体制など、様々な場面で「ベストプラクティス(最善な方法)」という言葉が使われます。
名作漫画の力を借りることで、少しでもIT知識が理解しやすいものになればと思い、この記事の執筆にいたりました。
この記事をとおして、少しでもIT知識を身につけることができましたら幸いです。