今回は、IT業界ではよく耳にする「マルウェア」についてご説明していきます。
そもそもマルウェアとは何か?
「マルウェア」とは、コンピュータウイルス、スパイウェアなどの
「悪意のあるソフトウェア(プログラム、アプリ)の総称」です。
マルウェアは、大きく2つに分類されます。
①広義のウイルス
②スパイウェア
詳しいマルウェアの分類や名称・特徴については、次章以降で解説します。
マルウェアの分類①広義のウイルス
マルウェアは大きく2つに分類され、その内の一つが、
「広義のウイルス」と呼ばれます。
広義のウイルスとは、経済産業省が定義している
「コンピュータウイルス対策基準」にあてはまるソフトウェアのことです。
●第三者のプログラムやデータべースに対して意図的に
何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、
次の機能を一つ以上有するもの
(1)自己伝染機能
自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又は
システム機能を利用して自らを他のシステムに
コピーすることにより、 他のシステムに伝染する機能
(2)潜伏機能
発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の
条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
(3)発病機能
プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、
設計者の意図しない動作をする等の機能
上記の定義にあてはまるのが「広義のウイルス」です。
・「広義のウイルス」にあてはまる代表的な例
(1)自己伝染機能:「ワーム」
(2)潜伏機能 :「トロイの木馬」
その他名称がなく定義にあてはまらないソフトウェアは、
「狭義のウイルス」と呼ばれます。
マルウェアの分類の1つ、広義のウイルスは、
第三者のデータに何らかの被害(データの破壊や書き換えなど)
を及ぼすのが特徴です。
マルウェアの分類②スパイウェア
マルウェアの分類のもう1つは、「スパイウェア」と呼ばれます。
スパイウェアは、パソコン内の情報(ID、パスワード、写真など)を
外部に送信するマルウェアです。
パソコン利用者の情報収集を目的としているため、
ウイルスの定義にあてはまらないことから、
別の分類がなされています。
スパイウェアは、無料のソフトウェア(ゲームや便利アプリなど)を
インストールする時に、セットでインストールされることがあります。
無料のソフトウェアの利用規約を読むと、
スパイウェアをセットでインストールすることへ
同意が求められていることもあります。
利用規約を読まずに無料ソフトウェアを
インストールすると、スパイウェアの被害に
あう可能性があります。
マルウェアのもうひとつの分類、スパイウェアは、
第三者の情報を盗み出すのが特徴です。
まとめ
マルウェアは、悪意のあるソフトウェアの総称です。
マルウェアは、「広義のウイルス」と「スパイウェア」の2つに
大きく分類されます。
「広義のウイルス」は被害者のデータへの何らかの被害へもたらし、
「スパイウェア」は被害者の情報を盗み出すことが特徴です。
また、マルウェアの感染へ対処もしくは予防を行うためには、
アンチウイルスソフト(ウイルス対策ソフト)の導入が必須です。
この記事を通して、マルウェアを理解し、セキュリティ意識を
習得していただければ幸いです。