今回はPCウイルス感染(マルウェア感染)について、
感染の症状や感染原因、その対処方法についてご説明します。
PCのウイルス感染の症状は?
お使いのPCで以下のような症状が出ているとき、
PCウイルス感染の可能性があります。
●PCの再起動が勝手に繰り返される
●PCが急にシャットダウンする
●アプリ(ソフトウェア)の動作がやたら遅い
●身に覚えのないアプリが起動してくる
●マウス(カーソル)が操作していないのに
勝手に動く・勝手にクリックする
●画面が固まったり、画面が勝手に閉じる
●CPU使用率が不自然に変動(上下)する
●インターネットの接続と切断が繰り返される
など
PCがウイルスに感染していても、
無症状であるケースもあります。
本当にウイルス感染しているかを確認するには、
ウイルス対策ソフトによるスキャンが必要です。
※PCの経年劣化など、ウイルス感染を原因としない
症状かどうかを判断するためにもスキャンは有効です。
PCのウイルス感染の影響は?
前章でご説明した症状とは別に、ウイルスに感染したPC内で、
以下のような問題が発生している可能性があります。
●PC内のデータが外部へ送信される(個人情報が盗まれる)
知らずのうちに、PC内のデータが外部に配布される。
●PC内のデータが別のデータに書き換えられる(破壊される)
PCに内のフォルダやファイルといったデータが全く
別のファイルに書き換えられる。
●PCが勝手に迷惑メールを外部へ送信する
ウイルスに感染することによって、外部へ迷惑メールを
送信するような操作をされる。
(感染の被害者と同時に加害者にさせられる)
PCのウイルス感染の対処は?
PCのウイルス感染の対処は以下です。
これらの対処は全て実施することが推奨されます。
●PCをネットワークから切断する
さらなるウイルス感染や、他のPCへの感染を防ぐために、
ネットワークからPCを切断する必要があります。
・有線の場合はケーブルを抜く
・無線の場合はPCのワイヤレススイッチをOFFにする
●プログラムの一覧に見覚えのない、怪しいソフト(アプリ)がある
場合は削除(アンインストール)する
身に覚えのない怪しいソフトは、ウイルス感染の
原因となっている可能性があります。
①スタートボタンを右クリックし、[検索]をクリックして、検索ボックスを表示させる。
②検索ボックスに「コントロール」と入力し、
表示されてくる[コントロールパネル]をクリックして、
コントロールパネルを表示させる。
③[プログラム]をクリックし[プログラムと機能]をクリックして、
PCに存在しているプログラムの一覧を表示させる。
④後から追加したような、不要なソフト(プログラム)が存在していた場合は、
不要なソフトを右クリックして、[アンインストール]をクリックする。
⑤不要なソフトがプログラムの一覧から消えたことを確認して、
PCを再起動する。
●アンチウイルスソフト(セキュリティソフト)によるスキャンを実行する
・スキャンによってウイルス検出と削除が実行された場合は、
念のため、スキャン後にもう一度スキャンを実行する
また、本当にウイルスが感染しているか確認するためには、
アンチウイルスソフトの利用は必須です。
評価の高いアンチウイルスソフトとしては、
・「ウイルスバスター」
・「カスペルスキー」
・「ノートン」
などが広く普及しています。
PCのウイルス感染の原因は?
PCのウイルス感染の主な原因は以下です。
●信頼性のない(怪しい)Webページの閲覧
信頼性のないサイトを閲覧することによって、
意図しないプログラム(ウイルス)がPCに
侵入する可能性があります。
●信頼性のないソフトウェア(アプリ)のインストール
インターネットに無料で公開されているソフトウェア
は、ウイルスに感染させるためのソフトであったり、
ウイルスそのものである可能性があります。
近年では、InternetExplorerといったWebブラウザの
アドイン(ダウンロードして使う便利な拡張機能)を
装っているウイルスの被害が増えてきている傾向にあります。
●悪意のあるメール
悪意のあるメールを受信し、メールの添付ファイルや、
記載されているURLをクリックするとウイルスに感染する
可能性があります。
メールを閲覧しただけで埋め込まれたコードが実行される
ケースもあります。
まとめ
PCが勝手に再起動を繰り返したり、カーソルが勝手に
動いたりするとき、PCのウイルス感染が疑われます。
そのとき、PC内でデータが破壊されたり、データが
外部へ送信されている可能性があります。
PCがウイルス感染した場合は、PCをネットワークから切断し、
怪しいアプリが入ってないか確認して、
アンチウイルスソフトによるスキャンを実施する必要があります。
ウイルス感染の原因はWebページやメールの閲覧、信頼性のない
アプリのダウンロードなどさまざまです。
言い換えれば、
PCウイルスの感染は、「信頼性のない(怪しい)サイトやメール、ソフト」
に関わらないことで、ある程度は未然に防ぐことができます。
ただし、仮にウイルス感染しても無症状であることがあるため、
大切なデータがPCにある場合は、アンチウイルスソフトの
導入が必須です。
この記事を通して、ご自分にあったセキュリティ意識を習得していただければ
幸いです。