今回は、AWS認定のソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C02)を参考書の学習だけで一発取得したお話です。
「とりあえずSAAを取得したい」、「SAAを取得しなければならないが、時間が無い」といった事情のある方には、参考書メインでの学習をおすすめします。
ただし、時間に余裕があってAWSに携わる予定のある方には、参考書だけでなく、実際にAWSサービスを操作するハンズオン中心の学習をおすすめします。
参考書だけでSAAを取得しても、実際にAWSサービスの操作に慣れているわけではなく、実用的ではないためです。
今回取得した資格(SAA)
取得した資格は前述のとおり、AWS認定のソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA-C02)です。
SAA-C02は現行のソリューションアーキテクトアソシエイトで最も新しいバージョンで、2020年3月から受験できるようになっています。
※1つ古いSAA-C01は2020年6月で受験期間が終了しています。
試験前に取得済みだったAWS認定
SAAの学習を始める前、すでに取得済みのAWS認定は、クラウドプラクティショナー(ITパスポートのAWS版のような資格)のみでした。
使用した参考書・勉強方法
使用した参考書
使用した参考書は以下の2つです。
黒色の方の本(以下、黒本)では、模擬問題・(解答と解説含む)は本ではなくネットからダウンロードできる仕組みになっています。
オレンジ色の方の本(以下、オレンジ本)では、巻末に模擬問題と解答・解説のページがあります。
黒本・オレンジ本の比較(所感)は次のとおりです。
黒本 | オレンジ本 | |
読みやすさ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
内容の詳細度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
模擬問題の質 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
黒本の方が説明が分かりやすく、模擬問題の質も本番に近い印象を受けました。
AWSサービスを実際に操作しながら学習する方であれば黒本だけで十分でしょうが、筆者のように参考書だけでSAAを取得したいなら、黒本・オレンジ本両方の購入をおすすめします。
黒本はITの基礎的な知識も注釈で説明されているので、IT業界の暦が浅い方でも理解しやすい内容です。
しかし、基礎的なIT知識が解説されている分、AWSの各サービスについての解説がオレンジ本と比較して少なくなっています。
図を用いた説明もオレンジ本の方が優れていますので、圧倒的に黒本が優れているわけではありません。
参考書だけでSAAを取得する場合は、2冊の参考書で、お互いに足りない箇所をカバーして学習すると良いでしょう。
勉強方法
上記の黒本・オレンジ本のみで学習を行いました。
学習期間は1か月で、1日1~4時間ほど学習しました。
黒本を2周、オレンジ本を1周読み込み、黒本・オレンジ本ともに付録の模擬問題を、正解率が9割を超えるまで実施しました。
模擬問題を解くときは、答えがどの選択肢なのかを丸暗記するのではなく、「なぜこの選択肢が答えなのか」を説明できる事を意識して学習しました。
模擬問題の解答1つ1つに解説が記載されているため、間違えた問題について解説を読み込みました。
問題の傾向、難易度
問題の傾向は、黒本の付録模擬問題に近いものでした。
筆者の場合は、長文の問題が7割~8割の割合で出題されました。
長文の問題では、どんなAWSリソースがどのリージョン・AZにどのような状態で配置されているかをイメージする必要があります。
難易度は、本番>黒本>>オレンジ本 のイメージです。
試験の直前は、黒本での学習を中心にした方が良いでしょう。
試験の結果(スコア)
筆者の結果(スコア)は741/1000で合格でした。※合格はラインは720/1000
参考書より難しい問題も散見されたため、ギリギリでした。
黒本・オレンジ本ともに、模擬問題の「解説」の読み込みを詰めれば、さらに点数を稼ぐことができたと推測しています。
後日談ですが、2020年6月まで受験可能だったSAA-C01の模擬問題(古い黒本)にも目を通してみると、C-02の方が難易度がやや上がっている印象を受けました。
まとめ
今回は、2冊の参考書での学習だけで、AWS認定のSAA-C02を取得した方法をご説明しました。
模擬問題およびその解説を周回することで合格の確率を高めることができますが、時間に余裕があれば、AWSアカウントの作成・ハンズオンの実施をおすすめします。
AWSサービスの操作に携わる予定がある場合は、ハンズオンを実施していた方が実用的だからです。
筆者はなるべく早くSAAを取得しなければならない事情があったため、参考書での学習ばかりでしたが、今後はハンズオンを中心にAWSの経験値を積んでいく予定です。
この記事を通して、少しでもAWS認定の資格取得のお役に立てれば幸いです。