経済

ギグエコノミー、シェアリングエコノミーとは何か?【解説】

最近、話題になっている
ギグエコノミー」、「シェアリングエコノミー」について
ご説明していきます。

ギグエコノミーとは?

ギグエコノミー(ギグ・エコノミー)とは、単発の仕事(ギグ)でお金を稼ぐ働き方や、
その働き方によって世の中のお金が回っている経済のことをいいます。

「ギグエコノミー」という言葉は、以下の単語から成り立っています。

ギグ(Gig)・・・・・・・・・単発の仕事
(本来は演奏者の一回限りのセッションを表す言葉)
エコノミー (Economy)・・・経済

ギグエコノミーの代表的な例としては、
配送サービスとして浸透してきている“Uber Eats”や、
記事作成などをウェブサイト上で発注できる“ランサーズ”があります。

ギグエコノミーは、このように個人が単発で仕事してお金が回っている経済をいいます。

ギグエコノミーのメリットとデメリット

【ギグエコノミーのメリット】 ①働く時間を自由に決められる
“Uber Eats”が分かりやすい例ですが、自分で働きたいときに
仕事を受注することが可能です。

②仕事を自由に選べる
単発で仕事を受注するため、同じような仕事を受注し続けたり、
都度受注する仕事の種類を変えたりと、労働環境を自由に選択することができます。

③企業や人間関係の縛りが少ない
“Uber Eats”に限らず“ランサーズ”でも仕事の受注から作業は全て一人で行うため、組織の一員としての制約や、仕事の人間関係で悩むことが少ないです。

【ギグエコノミーのデメリット】
①収入に格差がある
“Uber Eats”だとあまり見受けられませんが、“ランサーズ”や
“クラウドワークス”といったWebサービスにおいては、
高いスキルを持った人だけが単価の高い仕事を受注できるのが現状です。
(プログラミングや記事作成など、専門的なスキルが要求される仕事が
多く発注されている)

②収入が不安定
単発で仕事を受注するため、当然、毎月一定以上の収入を得られるとは限りません。
収入を継続させるには、常に新しい仕事を受注し続ける必要があります。

③仕事の責任は全て個人(自身)へ
会社員の場合は会社が責任を保証してくれる場合がありますが、
ギグエコノミーでは個人のため、受注した仕事を遂行する
責任の所在はすべて個人(働いている自分)にあります。

シェアリングエコノミーとは何か?

シェアリングエコノミーとは、
人(スキル)、物、場所(スペース)、金といった資産を、
個人間や会社間で共有する仕組みや、その仕組みから成り立つ経済のことをいいます。

シェアリングエコノミーの代表的な例としては、
タクシー代わりに個人の車に乗せてもらう、アメリカの配車サービス“Uber”や、
民泊代わりに個人住居の空き部屋を借りる“Airbnb”があります。

シェアリングエコノミーのメリットとデメリット

【シェアリングエコノミーのメリット】 ①余った資産から収入を得られる(共有する側)
余っている車や住居を、個人の時間に応じて貸し出すことで、
そこから収入を得られることができます。

②格安でサービスの利用ができる(共有される側)
個人間のやりとりでは特に、タクシーやホテルと比べて
格安でサービスを利用することができます。

【シェアリングエコノミーのデメリット】
①共有する資産に対しての補償がない(共有する側)
“Uber”といったサービス仲介会社は、あくまで共有する方と共有される方の
「マッチング」を提供しているのであって、
「マッチング後に生じるトラブル」についてはサービス仲介会社は
責任を負わないことが一般的です。
そのため、現状シェアリングエコノミーで共有する資産には補償がありません。

②サービスや安全に保障がない(共有される側)
これは①と同様、シェアリングエコノミーで共有される方でも、
「マッチング後に生じるトラブル」は仲介会社は責任を負ってくれません、
※国内の話ではありませんが、“Uber”の利用によって車内暴行などの
被害についても、仲介会社が責任を負わないことが問題視されています。

まとめ

今回は、自由な時間、労働環境で仕事をする「ギグエコノミー」、
様々な資産の共有されることで成り立つ「シェアリングエコノミー」
についてご説明しました。

最近ではギグエコノミ―に基づいた働き方をする人を
ギグワーカー」と呼ばれるようにもなりました。

近年、働き方や資産の使い方がより自由になってきている傾向にあります。
会社員(フルタイムワーカー)やギグワーカーになるにしても、
メリット、デメリットは存在します。

この記事を通して、「ギグエコノミー」、「シェアリングエコノミー」への
理解を深めて いただければ幸いです。